望月衣塑子 × 前川喜平 特別対談(2/7ページ)

望月 これから出てくるであろう国内の不安要素をかわすために、韓国との元徴用工との問題でひたすら「国際協定違反だ!」と言いつづけたり、菅義偉官房長官が「韓国にすべて責任がある」と言いつづけたりとか、憲法改正に関しては自分の支持を繋ぎ止めるために今回のような組閣人事をおこなったりと、色々な動きをしているのですが、なかなかそうは言っても経済状態が悪くなったら一気に財界も含めた支持率は下がっていくだろうなとか、懸念事項がいっぱいあるなかで、危なっかしい政治というのはこれからもつづいていくのかなと思います。
いまはなんとか日銀の金融緩和政策によって、お金をガンガン入れて株価2万円を維持させているけれど、これが落ちていくか落ちていかないかで世の中の空気が変わっていくことを政権はよくわかっています。
経団連はじめ、安倍さんの右派主義的な主張をみんなが「いい」と思っているかといえば、あくまでも「民主党のときより株価はいい」という、消極的支持だと思うんです。右左の思想は置いておいて、株価2万円を維持しているときは「とりあえず安倍さんを支えておくか」と思っている人たちが沢山いる。ここが崩れていったときに支持率は一挙に低下するのだろうとは思います。
政府は「消費増税しても問題ない」と言いつつも、厚労省の調査では6割弱の人が生活が苦しいと言っています。生活に満足でない、不安があると感じている人が3人に2人いるというのは、格差拡大がすすむなかで大変になってくるんじゃないかなと、わたし自身は思っています。

青池 そんなにうまくはすすまない。

望月 すすまないはずですよね。増税への不満がまだそれほど出ていないけれど、(静岡地方自治研究集会の)基調報告であったように、幼保無償化といっても給食費は負担となり、シングルマザーのつぶやきを見ると、逆に5~6千円負担がアップしちゃったという嘆きの声を見ていると、今回の幼保無償化は、一部の低所得者層には負担になってしまっている。

 

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偶発的な武力衝突から改憲に突きすすむおそれがある

 

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