静岡自治労連は、7月18日(日)、静岡市ALWFロッキーセンターと各単組をWeb中継して2021年定期大会を開催。会場・Webあわせて18単組61人の代議員による活発な討論で、住民のいのちと暮らしを守る公務公共体制の拡充や「社会的賃金闘争」による賃金引き上げ、安心して働き続けられる職場環境実現、職場要求や住民運動と一体となった組織強化拡大などの新年度方針を確立しました。
冒頭あいさつで菊池委員長は、7月3日に発生した熱海市の土石流災害で被災された住民へのお見舞いと、昼夜を分かたず災害対応にあたっている熱海市職員に敬意を表明。静岡自治労連として取り組んでいる支援カンパへの協力を呼びかけました。
また、この間コロナ危機や大規模災害などで医療・公衆衛生をはじめとした自治体体制の脆弱性が顕わとなるなか、「自治体職員が『住民のいのちと暮らしを守る』使命を遂行するための人員体制は不可欠なもの。それぞれの職場の業務量を再点検して適正な人員を要求していこう」と呼びかけました。
今年の人勧・賃金闘争に対しては、「コロナ禍で頑張る職員に報いるものにしなければならない」、「会計年度任用職員・公務公共職場で働く労働者の賃金引き上げが急務」、「最低賃金の大幅引き上げと格差是正が自治体・公務公共職場の賃金改善につながる」と訴え。静岡自治労連のこれからを展望する1年とするために代議員の活発な討論を呼びかけました。
報告の部では、青池書記長がPowerPointで資料を示しながら2020年度のたたかいをわかりやすく報告。コロナ危機から住民のいのちと暮らしを守るための自治体キャラバンや、「いのち署名」ポスティング、蒲原病院・湖西病院住民アンケート調査など、自治体・地域住民と共同を広げ公務公共サービス拡充をめざす取り組みや、新型コロナ感染症・院内クラスターから職員を守る取り組みなどを紹介。また、2020年賃金闘争の取り組みや、春の新採獲得・セット共済33型プレゼントなどの組織強化拡大、職場要求・住民要求を前進させる取り組み、「青年未来づくりプロジェクト(あおプロ)」の取り組みなどを報告しました。
議案の部では、①コロナ危機や災害から住民のいのちと暮らしを守るため、公務公共体制の拡充をめざす、②ポスト・コロナへ向けた「社会的な賃金闘争」による賃金底上げ、安心して働き続けられる高齢期雇用と格差是正の実現、③長時間労働をなくし、安心して働き続けられる職場環境の実現、④職場要求や住民運動と一体となった組織強化拡大の取り組みを運動の柱とした新年度方針が提案されました。
質疑・討論では5単組6補助組織から11人が発言。20秋季年末闘争での奮闘や新型コロナ感染症・院内クラスターから職員を守る取り組み、会計年度任用職員制度の施行から1年が経ち明らかになった課題や職場の実態、現業職員の新規採用を求める取り組み、保育現場の実態や処遇改善を求める取り組み、「あおプロCONNECT~コロナと私~」で青年同士の交流、公立・公的病院の再編統合を阻止するための運動、職場要求にもとづいた予算人員闘争の取り組みなど、各単組・補助組織の運動の成果が報告されました。
質疑討論のあと、すべての議案は圧倒的多数の賛成で採択され、新年度の役員体制が承認されました。
最後に地域住民のいのちと暮らしを守るため公務公共サービスの拡充をめざし、コロナ禍だからこそ賃金引き上げ、組織強化拡大で2万人静岡自治労連の実現と、住人とともに政治を変えて新しい社会をつくるためにたたかう決意を固め、「団結ガンバロー」を三唱して大会を終了しました。