静岡自治労連が参加する国民大運動静岡県実行委員会は、3月1日(月)、住民や自治体職員に広がっている新型コロナワクチン接種への不安や心配を解消させるため、川勝県知事に対して申し入れ書を提出しました。
申し入れには国民大運動静岡県実行委員会の菊池代表幹事(静岡自治労連執行委員長)、静岡自治労連の青池書記長、静岡県評の廣瀬事務局長が参加し、県からは新型コロナウイルス感染症対策チームの塩津チーム長代理、小林班長が対応しました。
申し入れを行った菊池代表幹事は、「ワクチン接種に関しては、多くの住民や優先接種される医療従事者から不安の声が出されている。しっかり情報提供を行い、接種会場や十分な人員確保を速やかに実施してもらいたい」、「感染症に関する罰則規定は感染防止の妨げになったり対応する職員の負担になったりしないよう配慮してもらいたい」、「国は保健師の増員を来年度から実施すると発表したが、県として実態にあった人数を採用してもらいたい」と訴えました。
ワクチン接種に関して国は、2月下旬までに国立病院などで約1万人の医療従事者へ接種を行い、3月中には3600万人の高齢者へ接種券を配布し、4月以降に基礎疾患のある人を優先し順次一般へ対象を広げるとしています。県内では地域医療機能推進機構・桜ヶ丘病院が接種を行いました。接種方法は、国の指導のもと都道府県が協力しながら市区町村が実施することになっていますが、川勝県知事は27日の全国知事会でワクチン接種に関する国の対応に苦言を呈し、今後、市町の体制に混乱を生じさせる恐れがあると指摘しています。
病院単組の組合員からは「ワクチン情報が何もないなか医療従事者から接種がはじまるのは不安」、「保健所や病院の体制が十分でないなかワクチン接種は混乱が生じる」などの声が出されています。
静岡自治労連は、申し入れ内容を各単組でも提出し、国の責任でワクチン接種に対する迅速な情報提供と十分な体制を確保するよう強く求めていきます。