11月18日(日)、「浜岡原発の再稼働を許さない!11・18ひまわり集会inしずおか」が、静岡市葵区・駿府城公園にて開催され、県内外から1000人が参加しました。静岡自治労連からも、各単組から多くの組合員が参加したほか、要員として集会の成功に尽力しました。
はじめに実行委員会を代表して、林克 実行委員長(静岡自治労連特別執行委員)があいさつ。「いま原発再稼働をめぐって、周辺の自治体や住民の安全・安心を望む声が反映される仕組みづくりが求められている。浜岡原発の再稼働を許さずに、廃炉をめざす展望をひらこう」と力強く呼びかけました。
メインスピーチでは、全国ではじめて原発再稼働に立地自治体だけでなく周辺自治体の事前了解を必要とする「新安全協定」をつくった、茨城県東海村の村上達也 元村長が発言しました。村上元村長は福島原発事故を契機に、東海村に隣接する5市と水戸市を含めた5市1村の首長で日本原電と交渉をおこない、6年をかけて「新安全協定」をつくったと報告。「原発事故が起きれば立地自治体のみならず周辺自治体も同じ被害を受ける。それなのに、立地自治体だけで再稼働を決め、交付金を独り占めするのはおかしいと思った」と、立地自治体と周辺自治体がいっしょになって考えていく重要性をうったえました。
つづいて脱原発をめざす首長会議の世話人をつとめる、湖西市の三上元 元市長が登壇。「わたしは原発が止まるその日までゼッタイに生きて、うったえつづける。みんなで頑張ろう」とあいさつしました。
集会会場には2016年に経産省前から撤去された「反原発美術館」が設置され、地元静岡や名古屋のアーティストによる絵、写真などの展示が集会参加者の目をたのしませました。また、「反原発美術館」を全国に貸し出す活動をしている早川由美子さんと経産省前テントひろばで活動をつづける城田純生さんがステージに登壇し、「人と人の横のつながりを大きくし、原発がなくなる日まで粘り強く活動していきたい」と決意を述べました。
政党からは、2018年3月に「原発ゼロ基本法案」を共同提出した4野党のうち、自由党・日本共産党・立憲民主党の代表がそれぞれ登壇。市民と野党の共闘で原発ゼロ・浜岡原発廃炉をめざす連帯のあいさつが述べられました。
地域・団体からのスピーチでは、浜岡原発差止訴訟弁護団の青柳恵仁 弁護士、浜岡原発はいらない島田の会の桜井和好さん、福島に取り残された動物の保護活動をおこなう井上めぐみさん、「さよなら原発の夕べ」の永桶憲一さんらが登壇し、日頃の取り組みや浜岡原発廃炉に向けた思いを発言しました。
集会の最後には、世界一危険な浜岡原発を再稼働させず、再エネ・省エネを推しすすめて、地域経済の活性化を呼びかける集会アピール案が採択され、後日、川勝知事や浜岡原発安全等対策協議会の各自治体(御前崎市、掛川市、菊川市、牧之原市)、中部電力らに提出すると報告されました。