西日本豪雨災害支援ボランティア参加者による座談会(4/7ページ)

伊藤 先ほど梶井さんも言っていましたが、静岡では南海トラフ地震の心配があります。家庭や職場で必要だと思う対策はありますか?わたしは職場にヘルメットと、防災着が2着はほしいなと思っているんですが。皆さんは仕事やプライベートで何か防災対策をしていますか?

杉岡 地震の場合は、まず揺れがおさまるまで生き延びてもらうことが第一なんですよね。津波だなんだというのは、そのあとで考えて行動できる。とにかく揺れがおさまったときに自分が生きていられることを、いつどこでも実践できる意識でいることが大事ですね。

鈴木 自分自身の防災対策はやっぱりしておかないと。防災袋もそうだし、タンスとかが倒れないようにとか、耐震とか。自分でできることをやっておかないと、いざ災害が起きたときに、自分や家族、自分の家がぐちゃぐちゃの状態では、人助けになんて行けないって話になるので。人助けに行くには、最低限まず自分が動ける状態に持っていかないといけない。そのための準備って、行政とか市役所の人じゃなくても日頃からやっておく必要があると思います。

伊藤 皆さん、ご自宅に防災袋とか準備されていますか?

武内 僕の家は中田島砂丘の近くで、海のすぐ側なので、ライフジャケットの用意はあります。

伊藤 海が近いならではですね。

杉岡 浸水もすごいよね。

武内 そうですね。この間の台風24号でも、結構波が高くて怖かったです。

西澤 うちはライフジャケットはありませんが、防災袋とかを用意しています。ただ、この間の台風で停電になったときに、「いまこそ懐中電灯の出番だ」と思って点けようとしてら電池切れてて使えなくって、準備してても日頃から点検をちゃんとしておかないと駄目だなって思いました。食料品とかも、何年でも大丈夫だろうなんて思っていたら消費期限を過ぎてるなんてこともあるので、やっぱりそのあたりも毎回確認しないといけないと思いました。

伊藤 福島さんは家にちゃんと防災袋を用意していますか?

福島 いちおうあります。それこそ点検はしていないですけど(笑)

伊藤 今日、家に帰ったら点検してくださいね(笑)。私も避難地班なので、防災袋は職場と家に1つずつ用意しています。でも、防災服が一着しかないので、困りますね。

杉岡 実際の災害のときは、そんなに洗濯もできないので、一着で着回すのは大変だと思います。普通の人だと普段着を着替えればいいけど、僕ら市役所の職員は防災服を着ないといけないから。

伊藤 体育着みたいに、三着くらいで着回したいと思いますね。

伊藤 皆さん、自治体・公務公共職場の職員として仕事をされていて、災害時には市民や入院患者、子どもたちなどを守らないといけない場面が起こり得ます。それに向けて日頃から意識していることはありますか?

西澤 自分は保育士なので、月に1回は職場で避難訓練をするんですけど、地震が来たという想定のもと、すぐに屋外に出るだけの訓練なので、不十分さも感じています。災害時に子どもたちを守るためには、姿勢を低くして隠れるとか、きちんと防災頭巾を被せるとか、日頃からもっと多くのことに気をつけて訓練する必要があると思います。

武内 僕も保育園で働いているんですけど、いざ災害時に子どもたちにきちんと防災頭巾を被せたりできるだろうかとか、いざというときに体を張って子どもたちを守れるだろうかとか、不安もあります。日頃から防災訓練しておくことは大事なんですけど、訓練のときも「本当に災害が起きたときにどうするか」ってちゃんと考えながらじゃないと、意味がないと思います。

伊藤 わたしたちも災害時に市民を安全な場所まできちんと誘導したりできるかどうか不安がありますね。

杉岡 地震で揺れたときにすべき行動って、わからない人も多いと思いますね。防災訓練って、「地震が起きました。じゃあこうしましょう」って始まるじゃないですか。本当はその前段階が一番重要なんです。たとえば、地震で揺れているときにガラスがある場所には行かないとか、揺れでコピー機が動いて危ないので、コピー機の周りには近づかないとか、そうしたことを意識して行動する必要があります。

伊藤 揺れが来たときに最初に取る行動が重要になってくるんですね。

杉岡 それから災害時の混乱のなかで、市民を安全に誘導するにはどうしたらいいか。キャーキャー悲鳴が飛び交うなかで、誘導する自分の声を市民に聞かせるためにはどうするかとか考える。

伊藤 いざというときは自分がいっぱいいっぱいになっちゃって、何もできなくなると思うので、不安でしょうがないです。

梶井 地震の揺れが来ているときって、動けないですよね。何か倒れてくるってわかっていても、なかなかその場から逃げられないと思います。

杉岡 そういうときは、頭をこうやって守って、その場で丸くなるしかないですね。

伊藤 皆さんはこれまで被災地とかで大きな地震を経験されたことはありますか?

福島 自分が岩手県の山田町と陸前高田市に行ったときは、震度3くらいの余震は何度かありましたが、そう大きな地震はありませんでした。

杉岡 自分が福島に行ったときも、体験したのは震度5強くらいでしたよ。まあ、周りは騒然としましたけどね。また津波が来るんじゃないかって。南相馬市に行った初日のホテルで震度5弱くらいの地震があって、あのころはまだ余震がしょっちゅう来ているときで、震災を思い出して泣いちゃう子どもとかもいて、ホテル内はパニックでしたね。

伊藤 そのあたりのメンタル的なケアも必要ですね。

杉岡 今回のボランティアでも、泥出しとかの作業要員だけじゃなくて、そういったメンタルケアができるボランティアもかなり行っていると思います。そういったものは目には見えないけど重要だと思うんですよね。

伊藤 わたしたち女子だと力仕事には不安があるし、そこは男性陣に頼らざるを得ないところもあると思いますが、避難所での炊き出しとか、女性は女性でできることがあると思うので、それぞれがそれぞれで活躍できる場所を見つけていくのが大事なんでしょうね。わたしが料理できるかどうかは、それはまた別の話なんですが(笑)

 

次のページ >>
自分が参加することに意義があるんだって知ってほしい

 

前のページ 1 2 3 4 5 6 7 次のページ

▲ このページの先頭にもどる

© 2017 - 2019 静岡自治労連(静岡自治体労働組合総連合)