活動報告

職場要求を軸にした組織強化・拡大を―「静岡自治労連第24回組織集会」

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静岡自治労連は、1月27日(土)、静岡市内において「静岡自治労連 第24回組織集会」を開催。13単組47人の参加のもと、2万人組織建設に向けた意思統一と、要求実現と一体となった組織強化・拡大について学習と討論をおこないました。
開会あいさつでは、林克委員長が「日ごろの要求実現活動と組織強化・拡大の経験を交流して、より強く、大きな組織にしていこう」と、参加者に活発な議論を呼びかけました。

つづいて、自治労連組織局の蛯名孝宏中央執行委員を講師に、「支部・分会などの職場要求を軸とした組織強化・拡大をどうすすめるか」と題した講演がおこなわれました。
蛯名中央執行委員は、「政治を動かし、すべての労働者がいきいきと安心して働きつづけられる世の中に変えていくためには『組織拡大』が必要だ。未加入者は皆さんからの声かけを待っている。勇気を持って誠実に組合にお誘いしよう」と、組織強化・拡大の意義と、組織拡大における「対話」の重要性を強くうったえ。蛯名中央執行委員の熱のこもった講演に、参加者からは「対話をすることが組織強化・拡大につながることがよくわかった」、「自治労連は『自分だけよければいい』と思わない組織だということを組合員に広げていきたい」などの声があがりました。

次に自治労連共済の清水一成副理事長より、自治労連共済を活用した組織強化・拡大についての講演がありました。
清水副理事長は労働組合の福利厚生活動である「自治労連共済」について、その成り立ちから、現在取り組まれている「『つながる・支える』共済拡大運動」について報告。参加者からは「共済のしくみや歴史について勉強になった」、「役員一人ひとりから声かけしていきたい」、「結婚・出産・入園・入学などのイベント時での声かけなど、組合員に紹介するタイミングがカギだと思う」などの感想があがりました。
また、昼休みには「静岡自治労連 文化・スポーツ大会実行委員会」を開催。昨年の総括と2018年大会開催に向けた議論をおこないました。

午後からは青池則男書記長が基調報告をおこないました。昨年の新採加入では「紙芝居」や「PowerPointによるプレゼンテーション」の活用、組合説明会のその場で加入届を書いてもらうことを重視した取り組みなどが効果をあげ、8単組で新採100%加入(ほぼ100%含む)を達成することができたと報告。春の組織拡大集中期間(3月~6月)における目標達成をめざし、あらゆる要求・課題と結びつけた組織強化・拡大をすすめていくことを呼びかけました。
つづいておこなわれた「モギ新職員組合説明会」では、伊東市職労連・浜松市職・中東遠医療センター労組の代表者が登壇し、それぞれの単組でおこなっている新職員組合説明会を、参加者を新規採用職員に見立てて実演。新規採用職員を組合に迎えるため、組合説明で心がけている点や工夫していることなどを紹介しました。
各単組の工夫を凝らした組合説明に、「視覚にうったえていくことがわかりやすさにつながり、大切だと思った」、「組合の固いイメージをなくし、楽しい組合をいかに上手くアピールするかが課題」など、自分の単組に持ち帰って参考にしたいという感想があいつぐなど、非常に好評でした。

その後参加者は3つの分散会に分かれ、新採獲得や長時間労働是正の取り組み、臨時・非常勤の組織化、自治労連共済拡大などをテーマにそれぞれ議論を深めました。
第1分散会では、新採獲得で「看護職100%加入を目指していきたい」(中東遠)と意欲的な声があがるともに、「研修後に組合説明会をおこなうのでは、新採職員が疲れ切っていて呼びかけが届かない」(浜松)、「当局から組合説明会に与えられた時間が短すぎて成果をあげられずにいる」(静岡)などの課題も出されました。
臨時・非常勤の組織化では、「雇用の安定が組合員の定着や共済拡大につながる。すべての非常勤職員の空白期間撤廃に向けて奮闘している」(浜松関連一般)、「この間勝ち取ってきた成果をもとに臨時職員の組織拡大をはかっていきたい」(伊東)などの声があがりました。
また、「予算人員要求の取り組みが定着しつつあるもとで、組合活動の『見える化』も一定すすんできている」(伊東)、「いっせい職場訪問に取り組み、職員から思った以上に好意的に受け入れられた。シール投票では1割以上の職員が残業を申請していない実態がわかった」(静岡)などの成果が出され、この成果を組織強化・拡大につなげていこうと話されました。
第2分散会では、いま俎上に載せられている9条改憲の問題の本質や、それをどうやって組合員に伝えていくかが議題となり、「憲法の問題や公務員の存在意義を伝えていくことが、組織拡大につながる」と話されました。
予算人員闘争・長時間過密労働是正の取り組みでは、「時間外が発生するのは自分の能力が低いせいだと思い、手当を申請しない人が多い」(中東遠)、「保育所や幼稚園で不払い残業が多い。組合でアンケートをおこなって不払い残業を明らかにし、支払わせた」(浜松)、「ほかの単組の取り組みを参考に職場訪問に取り組んでいきたい」(島田)などの発言があいつぎました。
共済拡大に向けては、「30年間民間保険に入っていた組合員が、民間と比較して自治労連共済に切り替えたくらい内容がいい」(御殿場)、「まず執行委員全員加入を目標にしたい」(浜松)など、自治労連共済のよさをいかに組合員に伝えていくかが話題となりました。
第3分散会では脱退者の問題が話し合われ、「組合を脱退したいという人を止められない」(浜松)、「組合に入っていても入らなくても変わらないという人が多い」(中東遠非常勤)など、組合加入のメリット論で苦労している声が出されました。いっぽう、「職場では長時間労働が多く、当局は何ら有効な対策を打ち出せてない」(伊東)など、職員の過度な負担の実態が出されるもとで、「『いっせい職場訪問』などで組合が見える活動を」して、加入の雰囲気をつくっていこうと話し合われました。
臨時・非常勤の課題では、「民間に移る保育士が多い」(御殿場臨時)、「非正規の離職率が高くなっている」(伊東)など、地域で非正規の奪い合いになっている実態が出されました。また、「会計年度任用職員制度」導入に向けて、臨時・非常勤職員の待遇を改善して安心して働ける職場づくり、非正規の組織化をはかっていこうと話し合われました。

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