石破内閣は、2022年末に安全保障関連三文書の改定を閣議決定し、2023年の国会では、それを具体化する5年間で43兆円にものぼる大幅な軍事費増大を強行しました。これは、従来の日本政府の「専守防衛」の立場を180度転換し、他国への先制攻撃を行うもので、憲法9条にも違反します。さらに、米国のトランプ政権は、日本への関税強化とあわせてさらなる軍事力と軍事予算の拡大を求めています。
軍事費拡大とあわせて、自民党や公明党、維新の会、国民民主党などの改憲勢力は、憲法審査会で国会議員の議員任期の延長を執拗に迫り、さらに段階的に憲法9条への自衛隊の明記や緊急事態条項の創設などの本格的な憲法改定の突破口とすることをねらっています。一方で昨年の衆議院解散総選挙の結果、改憲勢力は3分の2未満となり、ただちに改憲発議を行うことができない国会情勢をつくりだしています。
こうした情勢のもと、戦争する国づくりを許さないという国民の声で改憲勢力を包囲し、日本が世界に誇る平和憲法を守り抜く。その運動の先頭に、私たち自治労連が立つことがあらためて強く求められています。
こうしたなか、憲法施行78周年を記念して、5月3日を中心に憲法記念日のつどいや行動が県内各地で開催されます。静岡市では静岡県憲法会議の主催で「憲法を考える市民の集い」が開催されます。
この機会にあらためて憲法のこと、平和のことを考え、改憲を許さない運動をいっそう盛り上げていきましょう。
日 時 5月 3日(土) 13時30分~16時30分
場 所 静岡県男女共同参画センター「あざれあ」6階 大ホール
静岡市駿河区馬渕1丁目17-1
内 容 13時30分~ 文化企画
二胡演奏(出演:鈴木裕子)
14時00分~ 記念講演
演題 「歴史から見る日本国憲法の過去と未来への展望
―日本の立憲主義への格闘と立憲主義破壊を超えて―」
講師 山本 義彦(静岡大学名誉教授)
主 催 静岡県憲法会議
参加費 500円(会場資料費)
お問い合わせは、静岡自治労連または静岡県評まで。