静岡自治労連は、コロナ禍のなかで奮闘する職員が安心して働ける職場づくり、職員がゆとりを持って業務に専念できる人員増をめざそうと、「職員のいのちとくらしを守る」学習会を全4回でオンライン開催しています。
第2回「労働安全衛生活動の基本」を6月8日(水)に開催し、7単組から30人が参加しました。
浜松市職の良知委員長が「労働安全衛生活動は労働組合活動の基本―要求活動との両輪で働きやすい職場の構築を―」と題して講演を行いました。
はじめに職場の身近にある危険を紹介し、その要因を見つけ改善するための労働安全衛生活動について、組織体制、安全衛生委員会の運営、職場巡視の方法、調査表や災害報告書の読み取り方などが具体的に報告されました。
浜松市は「定員適正化計画」によって15年間で正規職員1348人が削減され、1400人を超える非正規が配置されました。一方で「浜松市行政経営計画」は、時間外縮減を目標にしていますが、職員削減のなかで時間外労働が減るわけがなく、目標を大幅に上回る時間外労働が報告されています。
こうしたなか浜松市職は労働安全衛生委員会を活用し、残業時の空調や夜間の照明の改善を実現させ、パワハラ抑止についての通知文を総務部長名で数度に渡って職場へ出させ、さらには幼稚園職場での不払い残業の実態を委員会で取り上げ、職場巡視で園長からの聞き取りも行い、職員298人へ2万4千878時間分・約5千500万円の時間外手当を支払わせるなど大きな成果を勝ち取ってきました。
良知委員長は「労働安全衛生活動も労働組合活動も多くの組合員の協力、助け合いがあって成立している」、「『1人でできることなんてほんのこれっぽっちだよ。だから人は力を合わせて頑張るんだ』」と、漫画「鬼滅の刃」の主人公のセリフを引用しながら団結を呼びかけました。