静岡自治労連は2月13日(日)、新型コロナで奮闘するすべての労働者の賃金引き上げをめざし第96回中央委員会を会場とオンライン併用で開催。中央委員による活発な討論によって「22国民春闘方針」「22春闘要求書」を確立しました。
はじめにあいさつに立った菊池執行委員長は「労働組合の全国的なたたかいで政府も最低賃金やケア労働者の賃金引き上げを認めた。この動きを22国民春闘につなげ、すべての労働者の賃金引き上げを実現していこう」と訴え、方針に対する活発な議論を呼びかけました。
また来賓である静岡県評の深田副議長から「エッセンシャルワーカーの充実が成されていない一方、財界・大企業は富を溜め込んでいる。こういった世の中を変えるために一緒に頑張りましょう」と連帯あいさつが述べられました。
つづいて青池書記長より、第1号議案「22国民春闘方針(案)」、付属議案「22春闘要求書(案)」、「中間会計報告」がパワーポイントを使って簡潔に報告されました。「21秋季年末闘争は、自治体首長申し入れによって、新型コロナで奮闘する職員への賃金改善、医療機関を中心した職員体制の拡充が多くの自治体で約束され、定年引き上げの課題では共通認識が深まった」「単組の奮闘によって独自要求を勝ち取ったところもあるが、昨年12月期の一時金削減を今年6月期で『調整』など政権の思惑によって自治体が右往左往されられた」「人勧制度の破綻が明らかになったいま、ケア労働者の賃金引き上げを突破口に22国民春闘で大幅賃金引き上げを勝ち取っていこう」と、5つの柱を基本とした具体的な取り組みが示されました。
質疑討論では、中央委員9人が発言。新型コロナで奮闘するすべての職員の賃金引き上げ、住民のいのちとくらしを守りきる体制の充実、組織強化拡大の取り組みなどのテーマで、単組の取り組みや22国民春闘に向けた決意、方針(案)や県本部に対する質問、また熱海土石流災害に対する各単組からの支援に熱海市職連から感謝が述べられました。
討論のまとめで青池書記長は、「活発な討論によって『22国民春闘方針』を実施していく意義があらためて深められた。コロナ禍でも自治体職員を増やさず、大幅賃上げも行わない国や政治を変え、官民連携で春闘要求の実現をめざしていこう」と訴えました。
最後に「22国民春闘闘争宣言」を採択し、菊池執行委員長の音頭による団結ガンバロウで閉会しました。