中央最低賃金審議会は、7月27日(木)、今年度の地域別最低賃金額改定の目安について、Aランク(東京、神奈川、愛知等)26円、Bランク(静岡等)25円、Cランク(岐阜等)24円、Dランク(青森等)22円の引き上げとする答申を公表しました。今後は、各地方最低賃金審議会で、この答申を参考にしつつ、地域における賃金実態調査や参考人の意見等も踏まえたうえで、各都道府県労働局長が地域別最低賃金額を決定することとなります。
静岡県では、8月1日(火)から静岡地方最低賃金審議会が開催され、静岡県内ではたらく労働者の最低賃金が決められます。
こうしたなか静岡県評では、静岡地方最低賃金審議会の開催に先立ち、8月1日早朝からJR静岡駅前で最低賃金の大幅引き上げを求める宣伝行動に取り組みました。静岡県評・静岡地区労連・静岡自治労連などから15人が参加し、通勤途中の市民らに1000枚の「キチンとした生活をしたい!」チラシを配布しました。
また、静岡自治労連の青池則男書記長が「静岡県でキチンとした生活を送るには時給1419円以上必要だ」という最低生計費試算調査結果を踏まえながら、最低賃金引き上げの必要性を市民にうったえ。「もし目安通り25円増の832円なら、フルタイムで働いても月額12、3万円、年収160、170万円を下回る金額にしかならず、これでは憲法に保障された健康で文化的な最低限度の生活をおくることはできない。はたらくみなさんの多くの声で、目安を超える大幅な引き上げを求めていこう。最低賃金をいますぐ1000円以上に、キチンとした生活に必要な1500円以上をめざそう」と呼びかけました。