活動報告

静岡県憲法九条の会講演会で、憲法の伝道師・伊藤真が熱弁ふるう

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2月25日(日)、静岡県憲法九条の会の主催で講演会「憲法9条、変えるとどうなる?」が開催され、約400人の市民らが参加しました。静岡自治労連からも同日午前中に取り組まれた18国民春闘静岡県決起集会に引き続いて、各単組から積極的な参加がありました。

はじめに主催者を代表して静岡大学の根本猛教授(静岡県憲法九条の会代表世話人)があいさつしました。
つづいて伊藤塾塾長の伊藤真弁護士(日弁連憲法問題対策本部副本部長、9条の会世話人)より、「憲法9条、変えるとどうなる?~トコトン知りたい、9条改憲~」と題した講演がおこなわれました。
伊藤弁護士は、いま安倍政権がねらっている現行憲法9条と10条の間に、新たに「9条の2」として自衛隊を明記する改憲案について、後法優先の原則で9条2項の平和条項が空文化し、「防衛のための必要最小限度」という曖昧な要件が拡大解釈されて、自衛隊の活動が無制限に拡大される危険性を指摘しました。
また、自衛隊が憲法に書き込まれることによって、憲法上の国家機関として強い民主的正統性が与えられ、自衛隊の活動範囲の拡張や防衛費の増加、軍需産業の育成、自衛官募集の強化、教育への介入などにつながり、「国防」の名目でわたしたちの自由や人権が抑圧される可能性があると指摘しました。
伊藤弁護士は、9条を守るためには、わたしたちが萎縮せずに声を上げつづけることが重要だと力説。「子どもや孫の幸せのため、いまを生きるものの責任として、『9条が好きだ』『戦争はイヤだ』と、当たり前のことを堂々と言える空気を作っていこう。それぞれが主体的に行動しよう」と参加者に呼びかけました。

また、講演の前後には高校生有志や市民有志による憲法を題材にした朗読劇がおこなわれ、出演者たちの熱のこもった演技に拍手と喝采がわき起こりました。

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