女性部では、男女ともに仕事と家庭が両立できるよう、間接差別を含むすべての男女差別をなくし、雇用形態にかかわらず平等な働くルールづくりを求めて運動しています。また、女性部が職場の「よりどころ」となるよう、様々な職種・立場の女性たちが交流し、結びつきを深めるよう取り組みをすすめています。
男女平等社会の実現に向け
日本の男女平等は世界から見て大きく立ち遅れています。世界各国の男女平等の度合いを指数化したジェンダー・ギャップ指数でも、日本は144か国中111位(2016年度)と低迷しており、その原因として男女間の賃金格差や、政治参加への遅れなどが指摘されています。
女性部では、男女平等社会の実現に向け、「ブロック会議」をはじめ各地域における学習活動や、婦団連「ジェンダー署名」などに取り組んできました。また、県内各職場における育児・介護・看護休暇、生理休暇、産前・産後休暇、婦人科検診の助成など、女性の諸権利の状況や、組合活動における女性の参画状況などを毎年調査し、女性の地位向上に向けた資料にしています。
仲間の輪を広げ、交流し学びあう
女性部では、毎年「静岡県自治体にはたらく女性の交流集会」を開催し、フェアトレードを活用した発展途上国支援や、映画「標的の村」を見ながら沖縄基地問題の学習、漫画「ベルサイユのばら」を題材にした憲法学習など、さまざまなテーマでたのしく学習と参加者同士の交流をはかってきました。
また、機関紙「サンフラワー新聞」を毎月発行。女性部の活動や情勢報告、各単組・地域の取り組みなどを紹介し、より多くの女性組合員に女性部の活動を知ってもらえるよう努めています。
平和と民主主義を守る取り組み
戦争も核兵器もなく平和に生きることは、世界共通の願いです。女性部では、平和憲法を守る運動に積極的に取り組むとともに、「戦争法」をはじめ日本を「戦争する国」に変えようとするあらゆる策動を許しません。また、核兵器も原発もない世界をめざした運動をすすめています。
女性部では「女性のレッドアクション」として、戦争法廃止や共謀罪反対をうったえた署名宣伝行動に積極的に取り組んでいます。また、例年「平和ツアー」を主催し、県内各地の戦跡巡りや浜岡原子力発電所の見学など、学習と交流を深めています。
幅広い女性と共同して
女性部では、静岡県母親大会連絡会や新日本婦人の会などの女性団体と連帯し、地域の女性たちと共同を広げています。「静岡県母親大会」では、毎年実行委員会に参加し、自治体・公務公共関係労働者として母親運動を推進する役割を果たしてきました。太平洋戦争がはじまった12月8日には、毎年各地の「12・8 平和を守る母親全国連鎖行動」に参加し、召集令状(赤紙)を模したチラシを配布しながら、「戦争のない平和な日本を守ろう」とうったえています。