11月17日(日)、静岡市・駿府城公園東御門前広場において、「浜岡原発の再稼働を許さない!! 11・17ひまわり集会inしずおか」が開催され、県内外から約1000人が参加しました。
静岡自治労連からも、各単組から多くの組合員が参加したほか、要員として集会の成功に尽力しました。
主催者あいさつでは、林克実行委員長(原発なくす静岡の会)が、高浜町の元助役と関西電力を巡る「黒い霧事件」の問題に触れ、「浜岡原発でも中部電力が地元の住民組織に数年間で約30億円ものお金を流していたことが立教大学の資料でわかった。原発は放射能で環境を汚染するだけでなく、お金で地域を汚染するもの。財界のもうけのために浜岡原発を再稼動させるわけにはいかない」と力強くうったえました。
アトラクションとメインスピーチを務めた「おしどり」のマコ・ケンさんは、自身が取材活動をはじめたきっかけについて、「2011年の福島原発事故では、東京電力は特定のTV局や新聞社の質問にのみ回答し、厳しい質問をする記者を指名しないなど、記者会見でもフェアに情報が出てこないということがわかったので、自分で伝えていこうと思った」と語りました。
また、日本政府が福島原発事故の自主避難者に対して、「自主的避難等対象区域に居住する住民の心情を害するもの」「我が国の国土に対する不当な評価」と主張していることを厳しく批判。「避難者が国土の評価を貶めるのではなく、原発を作ること自体が国土を貶めている。このことを皆さんと共有したい」とうったえました。
つづいて、2016年に経産省前から撤去された脱原発テントを、反原発美術館として全国に貸し出す活動をしているドキュメンタリー映画監督の早川由美子さんが登壇。近来の、表現の自由に対する政府の干渉を問題視し、「芸術に対する(権力の)介入を許せば、憲法や原発といったタイトルの入った集会やデモが自由におこなえなくなる。ぜひ表現の自由をいっしょに守っていきたい」とうったえました。
また、会場には昨年に引き続き「反原発美術館」が設置され、静岡の反原発運動にかかわるアーティストの絵や写真などの作品が参加者の目をたのしませました。
地域・団体からのスピーチでは、静岡県内の9カ所でいまもつづく「脱原発金曜アクション」の代表者が1分間リレースピーチをおこなったほか、伊豆高原メガソーラー訴訟を支援する会の輿水芳武さん、老朽原発40年廃炉訴訟市民の会の草地妙子さん、Fridays For Future Shizuokaの神澤清さん、浜岡原発はいらない島田の会の桜井和好さんが、再生可能エネルギーや地球温暖化など、それぞれの問題に取り組む立場から発言しました。
集会の最後には「いのちが守られない再稼働を許さないというルールをつくった茨城・新潟の先例に学び、この静岡でも、いのちを守れない浜岡原発の再稼働を絶対に許さないの声を地域から上げていこう」と呼びかける集会アピールが採択され、後日、川勝知事や浜岡原発安全等対策協議会の各自治体(御前崎市、掛川市、菊川市、牧之原市)、中部電力に提出することが確認されました。
集会終了後、参加者はアピールパレードに出発し、駿府城公園からJR静岡駅までの道のりを元気に行進し、「浜岡原発再稼働反対」を沿道の市民にアピールしました。