活動報告

湖西病院住民アンケート結果を湖西市長・湖西病院事務長に報告

左から湖西市の影山市長、湖西病職労の山本委員長、静岡自治労連の青池書記長、守る会の堀田代表

静岡自治労連と湖西病職労、「西部地域の医療を守る会」は、自治労連「こんな地域と職場をつくりたい」運動のリーディングケースとして実施した「地域医療を守り、湖西病院をよくするためのアンケート結果」報告のため、3月22日(月)、湖西市と市立湖西病院を訪問しました。
報告では「湖西病院の再編統合はすべきでない」、「地域医療を充実してほしい」といった住民の切実な声を紹介しました。

昨年11月3日、蒲原病院住民アンケート調査に次いで実施した湖西病院住民アンケート調査は、静岡自治労連、湖西病職労、浜松市職、西部地域の医療を守る会の共同で行い、市内5つの地域に1100枚のアンケート用紙をポスティングしました。
回答は341人(回収率31.0%)から寄せられ、三重短期大学の長友薫輝教授の分析を交えてアンケート結果の冊子を作成しました。

アンケート結果では、「あなたは市立湖西病院で受診したことがありますか?」の問いに「ある」が83.0%(283人)、受診した理由は「自宅・職場から近い」48.4%(165人)、「公立病院だから信頼できる」33.1%(113人)が最も多く、アクセスしやすい公立病院としての信頼性が評価されていることが伺えます。
一方、「不足していると感じる診療科はありますか?」の問いでは、「産婦人科」の回答が61.0%(208人)と最も多く、全国的に知られる産婦人科の休診や、出産ができる病院の集約などの問題が湖西地域にも表れていることが分かりました。自由記入にも、お産ができる地域としての存続、市立湖西病院への期待が寄せられています。
湖西病院の再編・統合に関しては、「公立・公的病院の再編・統合はすべきではない」36.7%(125人)、「地域医療が後退しない形で公立・公的病院の再編・統合をすべき」36.7%(125人)、「公立・公的病院の再編・統合をすべき」2.3%(8人)、「分からない」19.6%(67人)となり、「再編・統合はすべきではない」と「地域医療が後退しない形で」を合わせると地域医療の提供体制の維持を願う声は73.4%と非常に高い結果となりました。

湖西市の影山市長(中央)にアンケート結果を報告

アンケート結果の報告を受けた湖西市の影山市長は、「アンケート用紙は私の自宅にも配布され、記入もした」、「アンケート結果を参考に、高度急性期や産婦人科など足りない部分は近隣病院と連携し、アクセスの不十分なところや現在の診療科については地域住民や企業と協力しながら充実させていきたい」と述べました。
影山市長は、以前「自分が市長の間は湖西病院の再編統合はない」と発言しており、地域医療を守る立場で湖西病院を充実させてほしいことを改めて訴えました。
市立湖西病院の田内事務長は、「アンケートありがとうございます。院長をはじめ関係者へ伝え参考にしていきます」としたうえで、アンケート結果を見ながら院内や地域医療の課題、新型コロナによる経営困難について意見交流しました。

市立湖西病院の田内事務長(左)にアンケート結果を手渡す湖西病職労・山本委員長

今後は、アンケートを協力してくれた地域住民や病院職員を対象に報告集会を開催し、市立湖西病院の再編統合撤回を地域から求めていきます。

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